報道関係各位
2005年12月14日

 

「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2005年」
3人に2人が「アフィリエイト」を知っている時代に
ブログでアフィリエイト利用は5割以上 他

 

特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会

特定非営利活動法人(NPO法人)アフィリエイトマーケティング協会(東京都港区/理事長 石川洋一)はこのほど、業界として初の試みとなる「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2005年」を実施し、本日付でその調査結果を発表した。

この調査は、2005年11月4日から23日まで、大日本印刷株式会社の子会社で、インターネットを利用した無料ポイントサービス『マイポイント』を運営するマイポイント・ドット・コム株式会社の協力により、マイポイント会員約10,000人を対象として実施したもので、アフィリエイト・プログラムの認知度や利用状況、さらに実際の利用経験者を対象とした利用実態や満足度など全18項目についてインターネット上でアンケートを行った。

調査結果では、アフィリエイト・プログラムの認知度は64.3%、ここ1~2年の間にアフィリエイト・プログラムを開始した人が88.6%にのぼっている。また、アフィリエイト利用者のうちブログを利用している人は57.0%と過半数を超えるなど、昨今のブログ普及とともに2004年以降の短期間で利用人口が急激に伸びている市場であることがわかった。一方、収入面では月1,000円に満たない人が依然として多く、将来への期待を抱いている人と、「期待したほどではない」と答える人が拮抗するなど、アフィリエイト創成期ならではの「期待と現実のギャップ」が存在する状況も伺えた。

調査目的

今回の調査の目的は、2004年以降注目を集め、利用人口も急増中のアフィリエイト・プログラムの実態、および利用者の意識を中立的な立場で調査・公表することにより、今後のアフィリエイトマーケティング業界の健全な発展と理解を促進し、現状や課題を正しく把握してゆくとともに、将来のあるべき姿を模索し、かつ提唱してゆくことにある。
また、2005年9月にNPO法人として誕生した協会が、今後、アフィリエイト導入企業(ECサイト)、個人・法人サイト運営者(アフィリエイトサイト)、および両者の仲介を行う企業(アフィリエイト・サービス・プロバイダ ASP:Affiliate Service Provider)などの関係者とともに、イベントやセミナー、業界としてのルール作りといった諸活動を行ってゆく際の基礎データとして活用してゆくことにある。

調査概要


認知度 3人に2人が「アフィリエイト」を知っている時代に

「実際に利用している」人は全体(N=10,825)の8.6%にのぼり、「ある程度知っている(21.2%)」「聞いたことはある(34.5%)」を加えると、全体で64.3%が、アフィリエイト・プログラムの存在を知っているという結果が得られた。

属性別では男性20代・30代で「実際に利用している」と答えた人がともに12%台と高く、逆に「聞いたことがない・知らない」と答えた人が最も多かったのは50代女性(N=2,030)の55.5%で、男女別では男性のほうが、認知度が高く、年齢別では20代が最も認知度が高く、30代、10代と続く。



なお、現在アフィリエイト・プログラムを利用していない人(N=9,896)の中で、「ぜひ利用したい(6.7%)」「利用したい(24.4%)」と答えた人は3割を超え、アフィリエイト・プログラムの利用意向が高いことがわかる。今後、ブログ等を使った個人によるWEBサイト開設がさらに進む中、アフィリエイト利用人口も増え続けてゆくことが予想される。

【全体集計】

  


7割が“1年未満”のアフィリエイト初心者

アフィリエイト・プログラムを利用していると回答した人について、その利用歴を問う設問では、一年未満と答えた人が全体(N=929)の70.5%と最も多く、ついで「1年以上~2年未満」と答えた人が18.1%となり、合計88.6%のアフィリエイト利用者が、ここ1~2年の間にアフィリエイト・プログラムを開始している初心者であるという結果がでた。

日本におけるアフィリエイト・プログラムは2000年頃から始まっているが、アフィリエイト元年と位置づけられることも多い2004年頃から、アフィリエイトを解説する書籍等も数多く出版され、一般ユーザの間で急速に利用者が増加していることが伺える。

 

N=929

  


5割以上が、ブログでアフィリエイトを利用

ブログでのアフィリエイト利用状況に関する設問では、アフィリエイト利用者を対象とした、全体(N=542)の半数を超える57%が「ブログでアフィリエイト・プログラムを利用している」と答えており、特に女性20代から40代の各世代では、ブログでのアフィリエイト利用比率が7割を超えており、アフィリエイトの普及が、ブログ人気とも密接な関わりを持っていることがわかる。

 



一ヶ月のアフィリエイト収入1,000円未満が7割

 

アフィリエイト収入面では、依然として厳しい状況が結果として現れた。

アフィリエイト利用者を対象とした、全体(N=542)のうち、「収入はない(26.9%)」「1,000円未満(43.4%)」が7割にのぼり、アフィリエイトは利用しているものの、まだ「お小遣い」レベルまでも到達していないという現状が浮かび上がっている。

一方、月5,000円以上収入のあるアフィリエイト利用者は、1割を超える程度(「5,000円以上1万円未満(4.6%)」「1万円以上3万円未満(4.2%)」「3万円以上(1.7%)」)で推移している。

 

 


収入面以外のアフィリエイト・プログラムの新しい側面

アフィリエイト利用者を対象とした、全体(N=542)のうち、アフィリエイト・プログラムに関するメリットの設問では、「自分のサイトから収入を得ることができる(79.5%)」で、収入面でのメリットが1位であるものの、2位以下に着目すると、アフィリエイト利用者は、収入面以外でのインセンティブもメリットとして感じており、アフィリエイト・プログラムの新しい側面が伺える。

例えば、ASPやECサイトがアフィリエイト利用者への特典として与えることが多い「自己購入できる」ことに対して、メリットに感じる人は35.2%にのぼり、一般の購買行動とは異なるアフィリエイト利用者ならではの「節約」の効用を意識した購買行動が伺える。

他方では、「企業の販促活動の一部を担っている気持ちになれる」ことをメリットに感じるアフィリエイト利用者が12.0%にのぼり、「社会参加意識」を持ってアフィリエイト・プログラムを利用している人の存在も浮かび上がっている。

 

その他

今回の調査においては、上記設問の他に

・携帯向けサイトでのアフィリエイト・プログラム利用状況
・アフィリエイト・プログラムの認知経路
・ASPの認知度・利用状況・満足度
・アフィリエイト・プログラムの作業頻度、一日あたりの作業時間
・アフィリエイト・プログラムを活用しているジャンル、今後活用したいジャンル
・アフィリエイト・プログラムでのメリット・デメリット
・アフィリエイト・プログラムへの期待

など多数の設問を設け、その結果を分析することで、現在アフィリエイト・プログラムを利用しているユーザの行動や意識など実態を、多面的に捉える調査結果レポートを作成した。

特に、現在続々と誕生しているASPに関する設問では、22社24サービスを対象とした、利用ASPのクロス集計も行い、利用者の分布や、認知度─利用状況─満足度の相関関係など、利用者動向から見たASP各社の分類も行った。

今後の展開

このレポート全文については、2006年1月より募集を開始するアフィリエイトマーケティング協会の法人正会員に提供してゆく予定となっている。

 

【特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会】
所在地           : 東京都港区西麻布4-3-11泉西麻布ビル2F
理事長           : 石川 洋一
設立              : 2005年9月6日 (NPO法人としての登記日)
URL            : http://affiliate-marketing.jp/

調査協力 【マイポイント・ドット・コム株式会社】 
本社所在地    : 東京都新宿区市谷左内町21 DNP左内町第三ビル2F
社長              : 久保田 哲
出資比率       : 大日本印刷 83.0%、MyPoints.com,Inc. 17.0%
URL : http://www.mypoint.com/

 

― 以 上 ―

※ ブログ
ウェブログの略称で、ユーザが日記形式で書き込むことができ、比較的容易にサイト開設ができるサービス。
2005年10月19日の総務省の発表によると、日本国内のブログ登録者数は473万人。

本件に関するお問合せ
特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会

広報担当 : 石川、柴田、森本

E-Mail                    : press@affiliate-marketing.jp
問合せフォーム      : http://affiliate-marketing.jp/contactus/